IELTS?TOEIC?実戦で活かせる英語検定で最も有名なのは?

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ビジネス英語の能力を評価し、日本では大学入試や企業の採用活動で広く利用されているTOEICが、2020年度から始まる大学入試の英語スコア提供制度から外れることが発表され、大きな話題となりました。

英検(実用英語技能検定)、TOEFL、IELTSといった民間の英語検定が、2019年8月から大学入試の英語スコア提供制度に利用できるようになったのです。

IELTSはTOEICや英検に比べて日本での知名度は低いものの、近年は着実に受験者数を伸ばしており、TOEICとIELTSは同じ英語4技能を測定するものの、問題の種類や採点基準には大きな違いがあることが特徴です。

 

 

 

 

・まず、TOEICとは?

 

国際ビジネスコミュニケーション協会(IIBC)は、英語のコミュニケーション能力を測定する世界的なテストであるTOEIC(Test of English for International Communication)を運営しています。TOEICは、日本国内の企業や機関が英語能力を評価するために利用しているテストです。

TOEIC L&R(TOEIC Listening & Reading Test)はリスニングとリーディングの能力を、TOEIC S&W(TOEIC Speaking & Writing Tests)はスピーキングとライティングの能力を評価するものです。TOEIC L&RとTOEIC S&Wは、それぞれ異なるテストです。

スピーキングセクションは、面接官と直接話すのではなく、自動音声プロンプトに応じて自分の声を録音することで完了します。

テスト結果は、TOEIC L&Rは10~990点、TOEIC S&Wは0~200点でSpeaking Part + Writing Partは0~200点でSpeaking Part + Writing Partは0~200点で総合的に判断されます。スピーキングパートでは、発音もHIGH、MEDIUM、LOWの3段階で評価されます。

TOEICのスコアは一度取得すると有効期限はありません。一方、Official Certificateは受験日から2年間、Score Reportはスコアを取得した翌年の4月1日から2年間、それぞれ更新することができます。

 

 

2020年度に現行のセンター試験に代わって実施される「大学入学共通テスト」において、大学入試英語得点提供制度(単一試験に代えて民間事業者が実施する英語試験の得点を用いて評価)の運用が検討されています。

もともとTOEICは「大学入試英語成績提供制度」(以下、同制度)に参加することが決まっていたが、IIBCは2019年7月に申請の取り下げを宣言しました。

TOEIC L&RとTOEIC S&Wの両方を受験すると、大学共通テストの「読む」「書く」「聞く」「話す」のすべてのスキルが問われることになります。一方、IIBCは、参加すると制度の運用・実施が多段階化し、煩雑になるとして、制度から離脱する意向を示しています。

しかし、2020年度から多くの大学が独自の入学試験(二次試験、推薦入試など)にTOEICを取り入れることが予想されるため、大学入試でTOEICを受けることが全く無意味になるわけではありません。

 

 

・では、IELTSとは?

 

ケンブリッジ大学英語検定機構、ブリティッシュ・カウンシル、IDPエデュケーションは、IELTS(国際英語力試験)を共同で運営しています(国際開発プログラム)。ケンブリッジ大学英語検定機構、ブリティッシュ・カウンシル、インターナショナル・ディベロップメント・プログラムは、英語試験IELTSを共同で運営しています(IDPエデュケーション)。

IELTSには、主に英語圏の高等教育機関への出願に用いられる「Academic Module」と、主に英語圏での留学・就職に用いられる「General Training Module」の2つのモジュールがあります。

IELTSは現在、世界140以上の国や地域で実施されている。受験者数は年々増加し、2016年には全世界で290万人以上が受験しています。日本でも2016年には3万人以上がIELTSを受験しており、ますます人気が高まっていることが伺えます。

日本では、ブリティッシュ・カウンシルのIELTS(日本英語検定協会に申請)とIDPのIELTS(日本留学財団に申請)のどちらかを選択することができます。それぞれ、受験方法は多少異なりますが、試験内容は基本的に同じです。

IELTSは本人確認が厳しいことが特徴で、出願・受験ともに有効なパスポートの原本が必要です。さらに、試験当日は指紋照合と写真撮影による審査が行われます。

 

 

IELTSは、TOEICと同様、英語のリーディング、ライティング、リスニング、スピーキングの能力を評価する試験です。

IELTSは、マークシート方式が主流のTOEICとは異なり、完全な筆記試験です(ライティング部分はタイピング)。ライティングだけでなく、リスニングやリーディングのテストでも、スペルの正確さや文字の読みやすさが必要とされます。また、多肢選択問題のように、答えを推測して良い成績を取ることは難しいです。

IELTSは、アメリカ英語をベースとしたTOEICやTOEFLとは異なり、イギリス英語をベースとしており、イギリスで開発された試験です。イギリスや旧イギリス領(オーストラリア、南アフリカなど)への留学を希望する人は、IELTSを受験するとよいでしょう。

 

 

IELTSの試験は、Listening、Speaking、Reading、Writingの4つの要素で構成されています。

リスニングでは、聞き取った情報の要点を吸収し、正確に聞き取る能力が求められます。リスニングの時間とは別に回答を記入する時間があり、日常会話から講義やセミナーまで幅広いトピックが出題されます。

スピーキングテストは、面接官と1対1で行う自己紹介、プレゼンテーション、質疑応答で構成されています。語彙・構文・発音を間違えないことはもちろん、自分の考えを論理的に表現できること、特定の問題について十分に考えることができること、抽象的・具体的な質問に対して反応できることが重視されます。

リーディング試験では、文章の全体像を把握するためのスキミングと、特定の内容を発見し正確に理解するためのスキャニングが要求されます。アカデミック・モジュールは、専門知識をあまり必要としない3種類の文章(新聞や雑誌の記事など)から40問出題されます。

2つのエッセイからなるライティングテストでは、英語で自分を客観的に表現する能力、自分の考えを論理的に展開する能力が求められます。アカデミックモジュールでは、図やグラフなどから得た資料を要約して書く問題と、あるテーマについて合理的に意見をまとめる問題の2種類があります。

 

 

 

・IELTSは、「生きる力 」を育むためのテスト

大学入試の英語スコア交付制度から外れたTOEICと同じ制度で活用できるIELTSは、今後さらに知名度が上がると予測されます。

大学入学共通テストに活用できる民間の英語試験は他にもあるが、IELTSでは英語力だけでなく、答えの見えない状況に対して慎重に考える力や、自分の考えを合理的に整理して表現する力などが問われることになります。

これらのIELTSの能力は、これからの教育や社会で重視される「生きる力」と共通するところが多いのです。つまり、英語力に加えて十分な生活力があれば、IELTSで良いスコアを取ることはよりシンプルになるのです。

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