コミュニケーション能力を身につけさせたい! 家庭で取り組めることは?

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子どものコミュニケーション能力を高めるための家庭での支援は、年々求められています。コミュニケーションは、私たちの生活において非常に重要なスキルです。年齢が上がれば上がるほど、その必要性は増していきます。小学生の「伝える力」を育むために、家庭でできることは何でしょうか。     1. 最も肝心なことは、子供に注意を払うこと   まず何よりも、親は聞き上手でなければなりません。子どもが話しかけてきたら、忙しくてもなるべく話を聞いてあげましょう。 子どもの話を聞くときは、批判的なことや不快なことを言ったり、子どもの話を遮ったりすることは避けましょう。自分の話は聞いてもらえない、話しても無駄だと思うと、子どもはおとなしくなります。真剣に聞いて共感したら、「うんうん」と言ってみましょう。何よりもまず、子どもが「コミュニケーションをとるのは楽しい!」と考えることが肝心です。 家族がじっくりと話を聞いてあげることで、子どもは自分が大切にされていることを実感し、感謝されます。そして、その出会いをきっかけに、相手の話をきちんと聞けるようになります。それが、自分の意見を言ったときに相手が共感してくれるような「伝える力」を育む土台になると考えています。   2. 「伝える力 」は、家庭内の会話の延長線上に自然にあるもの     例1 「空き箱ある?」(子供) 「どう使うの?」(親) 「工作に使うんだ 」(子供) 「何を作るの?」(親) 「その大きさは?いくつにするの?」 と言う。……. 例2 「空き箱はある?」(子供) 「あるよ。何か作るつもりなの?興味をそそられるね」(親) 「工作でロボットを作るんだ 」(子供) 「へー、すごいね。なれこれはどう?」(親) 「これより小さい箱があと2つ欲しいな。」(子供)     この2つの会話は、何が違うでしょうか? 例1は、ある時、我が家で起こった会話です。それに続いて、子どもが「もういい!」と発言しました。 「ちゃんと言わないからわからないでしょう!」と 結局、言い合いになりました。子どもは、親が質問攻めにして迷惑をかけたと思い、飽きてしまったのかもしれません。親も「伝える力 」が足りなかったのです。     若い子が私の言うことを理解できないとき、私はその子に質問をして、その子に足りないものを気づかせる必要がありますが、例1のような 「尋問 」はしたくありません。 決して、「何が言いたいのかよくわからない。ちゃんと言いなさい!」などと言ってはいけません。そんなことを言ったら、子どもは考える力、話す力を失ってしまいます。例2のように、子どもの立場になって、親身になって質問してみましょう。会話はもっと楽しくなるはずです。 さらに、家庭でも「そこのあれとって」と言うだけで、会話ができるようになる場合もあります。これは、みんながよく知っている家庭でなければできないことです。家族が先回りして足りない情報を補ったり、家族だからわかる会話が多いと、子どもは「これしかない」と思い込んでしまい、子どもの「伝える力」の発達を妨げてしまいます。 「伝える力」は、足りない情報に「気づき」、それをどう見せれば子どもが理解できるかを「考える」体験や、親子での対話を重ねることで育まれると考えています。           3. 子どもが 「何かを求める 」ときや 「体験 […]

家庭でできる言葉遊びで子どもの語彙力UP!

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    新学期を今までとは違う新しい環境でスタートさせたお子さんも多いのではないでしょうか。 この時期、お子さんに「今日の学校はどうだった?」と尋ねるても、いつも同じように 「とくに」とか 「ふつう」と答えますよね。あるいは、いつも 「面白かった」「うれしかった」とありきたりな回答ばかりかもしれません。 あなたのお子さんは、どれくらい語彙に精通しているのだろうと思ったことはありませんか? 今回は、ご家庭でできる語彙力アップのポイントをご紹介します。         ・こどもは自分の興味に関連した言葉を蓄積していく 語彙力を高めるには、まず言葉に対する情熱を確立することが必要です。漢字や学習用語を覚えるのが苦手なお子さんが、夢中になっているゲームやアニメのキャラクターや特殊な動作、好きな歌手の曲名や歌詞を思い出せることに気づいたことはありませんか? お子さまの興味のある分野から始めて、次のような方法で言葉を集めてみるのも効果的です。 (1) 特定の分野のキャラクターやアイテムなどの名前を書き、お子さまの好きなアニメやゲーム(その他、お子さまが楽しんでいるもの)の言葉をたくさん復唱してもらう。 (2) (1)で挙げた名前に関連する言葉をリストアップする。(2) (1)で挙げた名前から連想される言葉をリストアップしたり、キャラクターや物の新しい名前を自分でスラスラと考えたりする。 思い出した言葉を分類することで意識して整理することもできますし、言葉のイメージを考え、そこに新しい言葉を加えることで語感を生み出すこともできます。                 「あてずっぽう辞典」のように言葉を楽しんでる 小さなお子さまが斬新な言葉に出会うことは、言葉の感覚を養うチャンスです。 宿題の音読で、お子さまが語感をつかめずに読んでいることはありませんか? 普段の生活で見聞きするフレーズで、お子さんが認識していない、あるいは認識していても誤解して誤用しているものはありませんか? このような場合、「あてずっぽう辞典」を使うと効率的です。 知らない言葉の定義や使い方(例えば、「〇〇」という言葉は「▲▲」と同じ意味である。 をメモ帳に記録しておく。) 行き当たりばったりで考えてもその言葉との出会いは楽しいし、後で辞書で本来の意味や使い方を確認することで、知らない言葉を前後の言葉や文字から類推する能力や、言語感覚を養うことができるのです。             まとめ       語彙を増やすには、お子さまの興味のある分野の言葉を集め、言葉遊びをする機会をたくさん作ってあげましょう。 例えば、天気予報で天気を表す言葉をいくつか集めることから始めてもよいでしょうし、日常生活の中でお子さまが興味を持った言葉から始めてもよいでしょう。文章を書くことに抵抗がなければ、好きな言葉や表現を書き留めて、自分だけの「ことばの本」を構成することも提案します。

スマホ依存で学力に10点以上の差が!?

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国民の過半数がスマートフォンを所有する時代に、新たな社会問題として浮上したスマホ・ネット依存症。特に子どもやティーンエイジャーの間でスマホ中毒が問題視され、最近の世論調査ではスマートフォンの利用時間と学力との関連性が明らかにされています。 スマホは、すでにご存知の方も多いと思いますが、本当に便利なガジェットです。知的に未熟な子どもや若者がスマートフォン中毒になると、仮想世界と現実世界の区別がつかなくなり、学力の低下だけでなく、さまざまな問題を引き起こす可能性があるのです。スマートフォン中毒にならないためには、まず、スマートフォンの長期使用による悪影響とその対処法を理解する必要があります。     ・スマホ依存症におこる症状   NPO法人アスクによると、依存症とは、「意志の力で止めることのできない慢性的な習慣によって、自分の人生や生活が損なわれている状態 」とされています。習慣化すると、ストレスや孤独などのネガティブな感情を解消するための手法として始めた行動が、制御不能になることがあります。やめようと思ってもやめられない人は、「やめられない自分はダメだ」と自分に言い聞かせ、さらにストレス解消のために依存する、という悪循環に陥ってしまうのです。 お酒や薬物、ギャンブルなどの依存症はつい最近まで有名でしたが、近年はインターネットやスマートフォンの依存症が若年層を中心に増加しています。スマホ依存症が常態化しているとはいえ、スマホの使い方には個人差があります。例えば、SNSやメッセージアプリで他人と連絡を取り合う人、ネットショッピングやオークション・フリマアプリにハマる人(買い物依存症との関連が多い)、スマホゲームで高揚感を得る人など、様々です。以前はよく本を読んでいた人も、電子書籍や無料の読書アプリが登場したことで、スマートフォンを頻繁に使うようになるかもしれません。   スマートフォン依存症は、さまざまな問題を引き起こします。 スマートフォン中毒の重症度や性質(買い物、ゲームへの課金など)によっては、健康問題(視力低下、肩こりなど)、金銭的浪費として、二次的な結果が現れることもあります。特に、子供や青年は、知的な面で未熟で、自己管理能力に問題があり、仲間はずれにされないために、ソーシャルメディアを頻繁に活用します。さらに、若者は気づかないうちにゲームに課金していることもあります。 さらに、ソーシャルメディアサイトをきっかけにいじめや犯罪に巻き込まれたり、ネット上のコミュニケーションに夢中になり、現実の世界でうまく会話ができなくなったりする事件も後を絶ちません。これらの問題は、学力低下(うつ病など)に加え、不登校や引きこもり、精神疾患などにつながる可能性があります。   ・スマホ依存の学力への影響 仙台市教育委員会が実施した調査によるとスマートフォンの利用時間と成績は、ほぼ反比例しています。 1日2時間以上自宅で勉強すると回答した子どものうち、スマートフォンの利用時間が1時間未満の子どもの平均点は75点、2時間以上3時間未満の子どもは65点、4時間以上の子どもは58点となっています。また、家庭学習時間が30分以上2時間未満、30分未満の子どもも同様の傾向を示し、家庭学習時間が30分未満でスマートフォンの利用時間が4時間以上の子どもでは、平均点が48点まで下がりました。 家庭学習時間が長くても、スマートフォンの利用時間が長いと、成績が伸びにくいのです。 「自宅での学習時間が2時間以上」「スマートフォンの利用時間が4時間以上」と回答した子どもの平均点は、前項と同じく58点でした。自宅での学習時間が30分未満」「スマートフォンを全く使わない(持っていない)」と回答した子どもの平均点は63点で、自宅での学習時間が長くても、スマートフォンの利用時間が長ければ、成績を上げる(下げる)ことは難しくなることがわかります。       ・自分たちだけで解決するのが難しい場合は、専門機関の力を借りましょう。 子どもたちは、スマートフォンの使用を禁止する親や先生に頭ごなしに逆らったり、陰でスマートフォンを使ったりすることがあります。さらに、ある程度の年齢になると、部活や塾に夢中になったり、親が働いていて帰宅が遅くなる家庭も多く、親子ともに携帯電話のない生活を想像することができなくなります。子どもたちがスマートフォンと前向きに付き合っていくためには、スマートフォンの長時間利用がなぜ有害なのか、スマートフォンが生み出す問題を回避するためにはどうすればいいのか、大人が子どもたちに説明する必要があります。 スマートフォン依存症は、自分一人で克服することが難しいだけでなく、依存症全般を克服することも難しいのです。身近な大人がスマートフォン依存症の克服に協力できない場合は、専門施設に助けを求めましょう。自治体の相談窓口(精神保健福祉センターなど)や、地域の精神科・心療内科などがよいでしょう。現在、全国に数か所しかありませんが、インターネットやスマートフォン中毒を専門に扱う医療機関もあります。         ・スマホと子供の関係性     スマートフォンは、子どもだけでなく大人にとっても便利なコミュニケーションツールとして進化してきました。しかし、スマートフォンを使い続けることで、子どもたちの学力が低下していることが明らかになりました。本調査で実施した学力調査において、スマートフォンの利用時間が4時間以上の子どもは、1時間未満の子どもよりも約20点低いスコアを示しています。家庭での勉強時間は同じでも、スマートフォンの利用時間によって大きな差が出たのです。 子どもやティーンエイジャーが携帯電話依存症になると、学力だけでなく、生活習慣や心身の健康も損なわれてしまいます。一方、スマートフォンは、現代の子どもたちにとって欠かせないコミュニケーションツールです。むやみに携帯電話を使わせないようにするのではなく、「1日1時間まで」「食事中や就寝前は使わない」などのルールを決めることが望ましいと思います。ルールを決めるときは、子どもだけでなく大人も一緒になって話し合い、全員が納得できるようにしましょう。      

受験を控えた我が子への正しい向き合い方とは?

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2021年に大学入試センター試験が「大学入学共通テスト」に変わるが、新しい試験方式に戸惑う人も多いのではないでしょうか。この評価方法の変更は、受験競争がますます激しくなる文化の中で、受験生や保護者、先生方に不安を与えることは間違いないでしょう。特に、入試を控えているお子さんにとっては、心細く不安なことが多いかと思います。   今回は、高校や大学の入学試験に向けて勉強している生徒とどのようにコミュニケーションをとり、どのように手助けをしたらよいかを紹介します。       ・現代の子どもたちが経験する受験の不安とは?   子どもたちが成長するためには、課題を克服する機会が必要です。「受験うつ」のような過度な受験プレッシャーは、受験だけでなく日常生活にも支障をきたし、さらには合格を遠ざける可能性があります。そもそも、入試によって子どもたちが感じる不安とはどの程度のものなのでしょうか。   入試によって子どもたちが経験するストレスの症状には、次のようなものがあります。   ・ストレスによって感情の起伏が激しくなり(特にイライラや心配の感情)、感情が爆発したり、逃げ出したくなったりする。 ・求める結果が得られないため、意欲や自信を失い、だるくなったり、落ち込んだりする。 ・他の生徒と自分を比較し、自分は劣っていると思い込む傾向がある。 これらは、その兆候や症状の一部です。   思春期という多感な時期に加え、受験勉強をする子どもたちと向き合うことは、子どもたちにとって非常に大きな意味を持つ面がたくさんあります。子どもはイライラして「ほっといて」「話しかけないで」などと言うことがありますが、あまりに構わないと、関心がないと誤解され、さらに落ち込んでしまう危険性があります。かといって、過度に関わりすぎると、実際には単に正しいことをしようとしている場合よりも、子どもたちに心配をかけることになりかねません。 また、子どもの自信を高めるためには、何事も受け入れすぎたり、肯定してあげたりするのはよくありません。進学や就職で、「今まで大人が甘やかしすぎて、新しい生活がこんなに大変だとは思わなかった」と言うことがあります。   放置しすぎるということはない。しかし、注意しすぎるのもよくありません。では、子どもたちとの付き合い方で最も効果的な方法は何でしょうか。   言うは易く行うは難しですが、子どもたちと安全な距離を保ちながら会話をする、つまり目を離さないことも肝心です。今回は、生徒から目を離さないための方策を紹介したいと思います。     ・コーチングの手法を使って、個人との向き合い方、扱い方を考える   コーチングの語源は、英語の「coach」(馬の手綱を引く)です。コーチングはティーチングと間違われることが多いが、子供の心情や可能性を引き出すことが大きな目的であると考えられています。また、コーチングには、次のような行動が重要です。   (1)聴くこと。聞くだけでなく、耳で聞く。 (2) 探求:相手の気持ちを引き出すこと。 (3)承認する。相手の気持ちを理解し、相手の存在を認め、大切にすること。   1)の「聞く」については、子どもが話しやすい環境を作ることが重要です。後述の職業相談の方法で詳述するが、聞き手のコメントを発するのではなく、話し手である若者に寄り添うことがポイントになります。   (2)の質問で注意しなければならないのは、質問ではなく、フィラーにならないようにすることです。「WHY?」という質問は、すぐに行き詰まる可能性があります。「なぜ勉強しなかったの?」と聞くのではなく、「勉強したくない理由は何だったの?」と聞いてみましょう。   (3)の承認を得るためには、まず相手の言動を受け入れることが必要です。子どもたちの言葉を真実として受け止め、子どもたちから聞いたことを肯定し認めることはもちろんですが、客観的に感じ、自分がどう感じたかを伝えることが必要です。このとき、「YES→BUT」ではなく、「YES→AND」の形式を用いることが望ましいです。 子供たちが感じていることと真逆のことを伝えなければならない場合も出てくるでしょう。そのような場合は、「あなたはそう思ったんだね。でも、私はこう思う」 と言うよりも、「あなたは思ったのだね。ちなみに、私はこう思う」と言うのが望ましいでしょう。     ・キャリアカウンセリングの手法で、子どもたちと接し向き合う   キャリアカウンセリングは、コーチングとは一線を画すアプローチです。この戦略における基本姿勢は、以下に挙げる4つの才能です。   (1) 相づち (2) 傾聴 (3) 反復 (4) 口頭で言い換える […]

スクールソーシャルワーカーって?児童・生徒が抱える問題に対応するために必要なこととは?

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いじめや暴力行為、児童生徒の問題行動には、心理的な問題だけでなく、家庭環境や生活環境なども複雑に絡み合っていると考えられています。このような複雑な問題を学校だけで解決することは困難です。児童生徒の困難な状況を解決するために、児童生徒の環境に直接働きかけるスクールソーシャルワーカーの役割を理解することが必要である。ここでは、スクールソーシャルワーカーの機能、仕事の目的、学校に求められていることを説明し、その事例も紹介します。     スクールソーシャルワーカー(SSW)って?   スクールソーシャルワーカー(SSW)とは、環境下で困難を抱える児童・生徒に寄り添い、他機関との調整・連携を行う専門職です。 スクールソーシャルワーカーは、このグループに該当する人の一例です。 ・社会福祉士、精神保健福祉士の資格 ・教育や福祉の分野で、特定の知識や技術を持つ人。 ・過去に教育や福祉の分野で働いていた人。   スクールソーシャルワークの起源は、第二次世界大戦後の米国で、青少年が教育を受けられるように支援する訪問教師による業務にさかのぼることができる。現在では、アメリカ、カナダをはじめ、北欧や東欧の国々で活用されています。1981年、埼玉県所沢市は、日本で初めてスクールソーシャルワークを正確に定義したプログラムを開始しました。その後、文部科学省が2008年に「スクールソーシャルワーカー(SSW)活用事業」を開始しました。 本発表の目的は、スクールソーシャルワーカー活用プロジェクトについて、またスクールカウンセラーとスクールソーシャルワーカーの違いについて紹介することです。 スクールソーシャルワーカー制度導入の最大の目的は、児童・生徒一人ひとりの生活の質(QOL)を高め、それを支える学校や地域社会を確立することです。 この目的を達成するためには、教育環境と家庭環境の安全・安心を強化することが重要です。スクールソーシャルワーカーとスクールカウンセラーは、どちらも児童・生徒の困難や悩みを解決する仕事であるため、よく間違われます。しかし、両者は同じものではなく、それぞれに固有の仕事があります。例えば、スクールソーシャルワーカーは、家庭、学校、友人、地域社会など、児童・生徒の環境に働きかけ、困難を解決するのに対し、スクールカウンセラーは、主に児童・生徒の心の問題を解決するために精神保健福祉士として任命されています。 スクールソーシャルワーカーとカウンセラーは、それぞれの専門領域や機能の格差を認識し、問題解決のための役割を分担することが重要なのです。   スクールソーシャルワーカーの役割   スクールソーシャルワーカーの役割は、直接支援と間接支援の二つに分類される。スクールソーシャルワーカーは、生徒やその家族を訪問したり、適切な機関につなげたりすることで、直接的な支援を行う。一方、間接的な支援としては、学校の支援体制の構築、専門的な指導、関係機関との連携調整などがあります。 ・障害のある生徒が置かれている環境を支援する。 ・ネットワークづくり、類似団体との連携など。 ・全校的なチーム体制を作り、支援する。 ・保護者・教職員への支援・助言・情報の提供 ・保護者、教員、職員への支援、助言、情報提供を行う。     活動例とスクールソーシャルワーカー体制の構築 スクールソーシャルワーカーが効果的に活動するためには、スクールソーシャルワーカー、スクールカウンセラー、スクールナースの役割や、教職員の知識などを明確にすることが重要です。 同年、文部科学省は、スクールソーシャルワーカーの実践的な行動に関する事例集を発行しました。この事例集では、活動が貧困対策、児童虐待、いじめなど9つのカテゴリーに分類されています。ここでは、学校に求められる体制づくりの方法と、宮城県教育委員会の事例を見ていきましょう。   学校現場の体制づくり 学校にスクールソーシャルワーカーを配置する場合、問題解決のすべてをスクールソーシャルワーカーに委ねないことが肝要です。 そうならないためには、スクールソーシャルワーカーの専門性や役割、配置の目的を全教員に周知し、学校長の指導のもと、毎日ケース会議を行うなど、教育相談体制を整備・充実させる必要があります。 また、行政担当者とスクールソーシャルワーカーは、学校が抱える困難を把握し、協働ビジョンを策定し、生徒指導担当者、養護教諭、教育支援コーディネーターの職務を明確にしておくことが必要です。   宮城県教育委員会の活動と課題   スクールソーシャルワーカーは、宮城県教育委員会が希望する県立高校に配置されました。その中の一人は、DVにより精神を病んだ母親から厳しいしつけを受け、引きこもり、逃亡、暴言などを繰り返していた生徒でした。スクールソーシャルワーカーは、問題の生徒の母親を数回にわたって訪問して面談し、警察や児童相談所と連携して父親に介入し、問題の解決を図りました。その後、スクールソーシャルワーカーと学級担任が毎月生徒の自宅を訪問し、その結果、生徒の家庭での関わり方が変わり、生活リズムが改善されました。その結果、生徒の学習意欲が高まり、別室登校を開始しました。 スクールソーシャルワーカーの取り組みの成果が認められ、スクールソーシャルワーカーへの期待が高まる一方で、環境の複雑化・多様化が進み、支援の提供が困難な状況もあるなど、まだまだ困難が残っています。スクールソーシャルワーカーの採用、研修、資質の向上が必要なことは言うまでもありません。 スクールソーシャルワーカーの機能についての知識も必要であり、連携が必要です。     近年、子どもたちを取り巻く環境はますます多様化し、一人ひとりが抱える課題も複雑化しています。問題解決には、子どもの心や悩みだけでなく、家族や友人関係などの周囲の環境も考慮した戦略が必要です。同時に、児童・生徒の悩みをすべてスクールソーシャルワーカーに委ねるのではなく、学校や他の団体と連携して解決策を見出すことも忘れてはならない。スクールソーシャルワーカー、スクールカウンセラー、養護教諭の職務を明確にするとともに、互いの能力を活かしながら協力して問題解決にあたることが重要です。     タイガーキャンパスでも、ご家庭だけで学習に悩まれている方に向けて手厚いサポートを用意しておりますので、お気軽にお問合せください。

受験対策はオンラインレッスンで完結!

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    世界的にコロナウィルスが蔓延している現在、学習の機会を維持するために、オンラインレッスンが急速に普及しています。 そのオンラインレッスンの種類には、録画された映像を自由に視聴できるオンデマンドレッスン、リアルタイムでお互いの顔が見える同時双方向レッスン、1対1のプライベートか複数参加のグループ型のレッスンなど、様々な形態で展開されています。 この動きはもちろん日本だけでなく、世界各国で日常化しているのも事実です。 お子さまのボーディングスクール進学を検討している方や、有名大学受験対策をしたい方には、オンラインでのレッスン、習い事は避けては通れないと言っても過言ではないでしょう。 そんなオンラインレッスンはさまざまな良さがある一方で、保護者の方は、今まで参加したことのないオンラインレッスンで、お子さまが集中できるのか心配になるかもしれません。     今回は、オンラインレッスンのメリットや、我々が提供しているオンラインレッスンはどのようなサポート体制が受けられるのかをご紹介いたします。     1.オンラインレッスンとは   先ほど申し上げたように、オンラインレッスンは2020年以降コロナウィルスの蔓延を機に人気が出てきた、インターネットを通じて行われる授業の一種です。 実際にタイガーキャンパスでも、ボーディングスクール受験対策やSSATの試験対策等をオンラインにて受講している生徒さんがいらっしゃいます。 もちろん、対面でのレッスンも行っていますが、今回はオンラインレッスンに注目して、リアルタイムでお互いの顔が見える同時双方向型のレッスンについてお話ししていきます。         2.オンラインレッスンのメリット     ・お子さまも保護者も時間を有効的に使える オンライン授業の最も大きなメリットは、時間の節約になることです。 習い事まで毎回30分かかるとすると、往復で1時間を毎度費やしてしまうことになります。 週3日通うなら週3時間、月12時間もの時間を通学に費やしていることになります。 オンラインレッスンなら移動時間がなくなるだけでなく、例えば通学に費やしていた月12時間を勉強時間に変えることができるので、習い事と学校の両立がしやすくなるでしょう。       ・学習のチャンスが増える コロナウィルス感染拡大で問題となっている教育格差の解消も大きなメリットの一つです。 自治体や学校では、子どもたちの学習の可能性を失わないためにさまざまな取り組みを行っていますが、私たちは、オンライン家庭教師やアプリケーション等を学習ツールとして取り入れることで、子どもたちの学習機会を高めることができます。 どこにいても同じ授業を受けられるので、その子に合った先生や授業が見つかり、「楽しい!」「わかりやすい!」「これならできそう!」と感じてくれるはずです。お子さまが苦手な科目も、得意だと思い込むだけで、興味が湧く、得意な科目に変えられるかもしれません。 場所や環境に左右されずに学べるオンライン学習を、ぜひ活用してみてください。     ・お子さまの安全・安心の確保 通学の必要がなく学べるオンラインレッスンは、自分が一番安心できるおうちで学習ができるため、子どもたちに安心と安全を与えてくれます。 一方、対面式の授業では、決まった時間に教室に来る必要があります。遠方の学校に通う場合、帰宅が深夜になることもあり、移動中の不安も増します。 その点、オンライン教育では通学が不要なため、保護者の送り迎えの負担も軽減されます。 これにより、「夜遅く帰るのは怖い…..」「受講中に事件や事故に巻き込まれたらどうしよう」「忙しくて家庭教師の送迎に付き添えない 」といった問題に取り組むことができるのです。     3.タイガーキャンパスのオンラインレッスンについて   前述したようなオンラインレッスンの良さを活かし、タイガーキャンパスのオンラインレッスンは、日本全国の保護者の方やお子さまに柔軟性と利便性のあるレッスンを提供しています。特別なニーズに対応し、お子さまが最も必要としている分野でサポートできるように対応しています。 また、保護者の方と講師が一緒になって、目標やゴールを設定することも可能です。これにより、授業中の暗記力を高め、合理的な思考力を養い、受験のモチベーションを高めることができます。 タイガーキャンパスのオンラインレッスンでは、保護者の方もお子さまの成績を把握することができ、毎回のレッスンの後に講師とお子様の進歩について話し合う機会を得ることができます。 私たちは、お子さまの成績や学業成績を向上させるためにできることすべてを保護者の方と共に取り組んでいます。     日本全国対応しておりますので、タイガーキャンパスの質の高い講師と一緒に、今すぐ無料体験レッスンをしてみてください! […]

IGCSEとは?IGCSEに関する最新情報

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すでにイギリスのインターナショナルスクールにお子さんを通わせているご家庭や、これからインターナショナルスクールに通わせたいと考えているご家庭に、”IGCSE “についてお伝えしたいと思います。   IGCSE(Overseas General Certificate of Secondary Education)とは、インターナショナルスクールの生徒を対象にした、イギリスが義務付けている学校卒業資格試験です。現在、世界130カ国以上、約2,300校で教えられていますが、日本では情報が少なく、IGCSEを理解する人もほとんどいません。 そのため、今回はIGCSEを紹介したいと思います。IGCSEのメリット、GCSEとの違い、IGSCEの準備方法などについてもご紹介します。   IGCSEとは何ですか?IGCSEとは、International General Certificate of Secondary Educationの略称で、インターナショナルスクールの生徒を対象にした、イギリスが義務付けている学校終了時の資格試験です。 ケンブリッジ国際中等教育修了証とも呼ばれています。 14歳から16歳を対象とした世界で最も人気のある国際カリキュラムで、130カ国以上、およそ2300校で教えられています。 IGCSEは、イギリスのGCSEと国際的なGCE ‘O’レベルの試験に相当し、イギリスでの中等教育(義務教育)を終了したことを証明するものです。 IGCSEとGCSEの区別は?では、IGCSEとGCSEにはどのような区別があるのでしょうか。 前述の通り、GCSEはイギリスの義務教育修了のための資格試験です。 通常、学生はGCSE修了後、GCSE A-levelまたはIBDの取得を目指します。 いずれも大学入学に必要な科目で、GCSEよりも高度な科目が含まれています。 日本では、試験当日に高得点を取れば、高校の成績に関係なく大学入試に合格することができます。 一方、イギリスでは、希望する大学に入学するためには、普段の勉強から特に意識を高く持っていなければならないという厳格な制度があります。 IGCSEは、海外の学校向けに特別に作られたGCSE資格です。 IGCSEの利点は何ですか? IGCSEは、イギリス国内の義務教育修了を証明する資格で、国内制度ではGCSEと同様ですが、英語を母国語としないインターナショナルスクールの生徒には、英語の古典が免除されるなどの配慮がなされています。 また、体育の実技試験も免除されます。多くの人にとって、難しい古典を受けなくて済むのは大きなメリットです。 ただし、GCSEとIGCSEの難易度を是正するため、公平を期すため、IGCSEの万能科学と数学の問題はGCSEの問題より難易度が高くなっています。IGCSEの問題は、単に理数系の分野に限らず、一般的にGCSEの問題よりも難易度が高いです。このことから、イギリスでは、学力重視の学校では、GCSEではなくIGCSEを選択するところが増えてきています。 その理由は、イギリスではGCSEの成績が大学入試に大きく影響するため、GCSEよりもレベルが高いとされるIGCSEで好成績を残すことで、志望校への合格に近づけるからです。 IGCSEのカリキュラム 英国式インターナショナルスクールでは、6年生から初等教育が始まり、7年生から中等教育が始まります。 中等教育は、IGCSEのカリキュラムに基づいた2年間の学習で構成されています。最終試験で高得点を取るためには、IGCSEのカリキュラムに対応できる基礎学力が必要です。 つまり、Year7からYear10でIGCSEカリキュラムが始まるまでのSecondaryの3年間は、IGCSEに対応するための基礎科目(英語、英文学、数学、科学、歴史、地理)を学ぶ基礎学習訓練期間と位置づけられている。イギリスのインターナショナルスクールのセカンダリーカリキュラムは、以下の通りです。 7年目から9年目 英語、英文学、数学、理科、歴史、地理、コンピュータ(ICT)、デザイン&テクノロジー(DT)、音楽、美術、演劇、体育、現代外国語(ドイツ語、フランス語、中国語、スペイン語など)の計10~13科目を履修します。外国語の種類や基礎以外の学科は各校で異なります。 10~11年生 IGCSEの科目は、理系か文系か、また志望大学の学部によって選択することになります。英語、数学、理科は必修科目です(生物、化学、物理から2科目選択)。残りの科目を、学生の目的に応じて合計9~12科目で学習します。歴史、地理、コンピューター(ICT)、ビジネススタディ、音楽、美術、演劇、そして現代外国語1科目が選択科目として用意されています(ドイツ語、フランス語、中国語、スペイン語など)。 IGSCEの取得は、義務教育終了の証明としてだけでなく、Year12以降の進路にも大きく影響する価値あるものです。 例えば大学進学を希望する生徒は、進学準備コースであるシックスフォームに入ることになるが、IGSCE(GCSE)のスコアとシックスフォームでの成績によって、進学できる大学が決定される。 欧米人の先生や生徒が多いイギリス式の外国人学校では、Primaryではリラックスした環境ですが、Secondaryでは全員が勉強に集中します。 IGSCEの試験日程 IGCSEの最終試験は、いくつかの機関が実施しています。 最も有名なのはCAIE(Cambridge Assessment International Education)が運営するものです。さらに、最終試験は一箇所で行われるのではなく、世界中で行われます。 国・地域によって、ゾーン1〜6に分類される。 ゾーン5には、日本、韓国、香港などが含まれる。 ゾーン5の最終試験は、6月シリーズ(5~6月)と11月シリーズ(11~12月)(10~11月)の年2回実施されます。 9月に始まるインターナショナルスクールの生徒はYear11の5月か6月に、1月に始まるインターナショナルスクールの生徒はYear11の10月か11月に最終テストを受けることになります。 […]

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